根昆布水の作り方
- 根昆布の表面をかたくしぼった布で拭きます。またはさっと水で洗います。根昆布の表面に白い粉や白い水滴が固まったようなものが付着していることがありますが、 これはマンニットという昆布の栄養分です。洗うのはごく瞬間的にとどめ、栄養分を流してしまわないようにしましょう。
- 根昆布をコップに入れて水を注ぎます。目安としてコップ1杯のお水に対して、【がごめは1個】【利尻は3個】【道南は2個】入れます。お好みによって昆布を混ぜて使われるお客様もおられますので自分なりの根昆布水を研究してみても面白いかもしれませんね。
- 短くても一晩、時間にすると10時間以上は時間をおいて、じっくりと栄養分を染み出させます。毎朝飲む方は朝飲まれた際に次に日の根昆布をつけるようにすると作り忘れが防げます。
お水につける時間
「根昆布水を作るときに時間はどのくらいおけばいいの?」とお客様から多くのお問合わせがあります。
気温によって変わってきますが、目安として常温の場合8~12時間くらい、冷蔵庫に入れる場合は12~24時間ほど置く形を推奨しています。
基本的に根昆布水は長く置く程粘りがでます。この粘りの中に栄養が含まれているのです!しかし、長く置きすぎると今度は腐ってしまい飲めなくなってしまうので注意が必要です。
お水の温度が常温以上になると粘りが軟らかくなり、高温ではサラサラになります。逆にお水の温度が低くなると昆布から粘りや栄養が出にくくなります。根昆布水のお水の温度は常温がベストです。お湯や熱湯で昆布水を作るのはあまりオススメできません。夏場は根昆布水が痛まないように冷蔵庫に入れるのがオススメ。その場合、常温の1.5~2倍ほどの時間をおくと粘りの量はほとんど変わりありません。
根昆布水は長くつけすぎず、新鮮なものを楽しみましょう。
切り口は下にむけて
昆布の表面は硬い皮に守られていて、昆布の中の栄養を外に出さないように守っています。根昆布水を作るとき、たくさん栄養を出したのであれば切り口を下に向けて昆布をつけましょう。
根昆布水を作ると、昆布の粘りはこの切り口から出ていることが分かると思います。昆布の切り口はいわば、栄養の出口となっているのです。コップに入れるとき、少しだけ気を使って切り口を下に向けて根昆布水を作ってみて下さい。
コップに対して小さめの昆布を
根昆布にお水が浸透するとその体積はがごめ昆布で約2~3倍くらいになります。
根昆布はお水につかっている所から栄養がでます。逆にお水につかっていないところからは栄養は出ないと考えて良いでしょう。
そのため、根昆布水を作るときは昆布の体積が大きくなることを計算して昆布が大きくなっても昆布全体がお水からはみ出さない大きさのコップを選ぶことをオススメします。
カルキの影響
根昆布水を作る際、水道水をそのまま使用する場合、水道水に含まれているカルキ(消毒用塩素)に注意が必要です。
水道水は、梅雨と秋ぐらいの時期に水の腐敗を防ぐために水道水のカルキ量が変化していく期間があります。このカルキが増えている期間は、これまでと同じように根昆布をつけても粘りや栄養分が出にくくなります。
決して、昆布の品質の問題ではなく水道水のカルキ量の問題です。
この期間は水道水をそのまま使わず、一度沸騰させてカルキを飛ばした後湯冷ましをしたお水を使うか、ミネラルウォーターを使うことをオススメします。
さらに上をいく根昆布水(がごめ昆布の場合)
さらにもっと健康的ながごめ根昆布水を飲みたい時は「硬水のミネラルウォーター」で根昆布水を作ってください。
お水に硬水を使うことで、昆布の粘りをより引き出せて、硬水に含まれているカルシウムやマグネシウムも、昆布のカルシウムと合わせて摂ることができるようになります。つまり、よりミネラルの多い根昆布水が作れるようになります。
ただし、味に関しては軟水で作ったときより少し飲みにくさを感じます。
根昆布水の効果
根昆布水を飲み続けることによって期待できる効果としてよく挙げられるものとして、
- 高血圧降下作用
- 中性脂肪抑制
- 血糖値抑制
- コレステロール低下
- がん細胞を自然消滅に追い込む
根昆布水は透明な糸を引く粘りが生産され、これはフコイダンと呼ばれる食物繊維です。このフコイダンがとっても優秀でして、上に挙げたような効果に加え、女性にはとても嬉しい「ダイエット」や「美容」への効果も期待できます。
粘りの差
根昆布の種類によって根昆布水の粘りに差が出ます。弊社で販売している根昆布を粘りの強い順に並べると、
利尻根昆布 < 道南根昆布 < がごめ根昆布
という順番になります。
この粘りが強い程、先ほどご紹介しましたフコイダンも多く含まれています。がごめ根昆布の粘りが優秀である事は一目瞭然ですね。
左から利尻根昆布、道南根昆布、がごめ昆布